・部屋の灯り |
急に灯りが使えなくなると、特に夜間は色々なところで不便が生じます。
例えば、トイレやお風呂場、キッチン、窓の無い部屋など、普段当たり前に使っていたところで灯りが無いと非常に困ります。そして焦りや不安の原因になります。
そんな時のために、懐中電灯の用意が必要ですが、昔の懐中電灯を久々に出してくると、電池が切れていたり必要な単1電池が無かったり・・・電池も大切に使わなくてはなりません。
そこで役立つのが、LEDライトです。LEDは通常の電球よりも5分の1〜10分の1ほどの少ない電力で発光しますので、切れかけの電池でも、ライトを光らせることができます。
最近ではネットでも安く購入することができますので、用途に合わせて用意しておきましょう。
※単4電池タイプや、単3電池タイプ、本数も1本〜4本必要など様々ですので使いやすいものを選びましょう。
一箇所ではなく、広範囲を照らしてくれるランタンも便利です。
特に、置いたりぶら下げたりしても使える省電力のLEDランタンが役立ちます。
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・冷蔵庫 |
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冷蔵庫は電気で「冷却」→「停止」→「冷却」→「停止」を繰り返して動いていますので、
その「冷却」がずっと停止すると、当然、中の物は冷やすことができません。
特に冷凍庫のものは溶けてしまいますので、空いているスペースに日頃から保冷剤を多めに入れておいて、冷蔵庫が停止してしまったら、その保冷効果を活用しましょう。
保冷剤を入れておくと、少しの間の停止であれば、そのまま問題無く復帰できます。
日常でも、冷凍庫に保冷剤を入れておくと、節電&冷却効果が高まります。
冷蔵庫が止まったら、冷凍庫で冷やしておいた保冷剤をいくつか冷蔵庫にも移動させると良いでしょう。ゲル状の溶けにくい保冷剤がオススメです。 |
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・固定電話 |
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昔の黒電話(※アナログ回線)は100V電源は必要ありませんでしたが、現在のほとんどの電話機は100V電源を使用してアダプターを経由して動きますので、家庭の電気の供給が切れると使えなくなります。
※アナログ回線の電話は、電話線に流れている電気を利用している為、停電時でも使える場合が多いです。(地震の影響で電話線に問題がある場合は使用できません。)
停電時も固定電話を使えるようにしたい場合は、電池式の簡易な電話機や、ダイヤルのみの100V電源が必要無い電話機などを用意しておきましょう。
オシャレな雑貨としてシンプルな簡易式(アナログ)電話機が売っていることもあります。
※停電時に使用できる電話と使用できない電話は、一見して分からない物もありますので一度コンセントを抜いてみて、その電話で通話ができるかどうかお試しください。 |
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・石油ファンヒーター |
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停電時は、もちろん電気ストーブは使えませんが、灯油のストーブは使えます。
しかし、灯油を使う「石油ファンヒーター」は、100Vの電気でファンを回して動きますので、停電時は使うことができません。
冬場には非常に困りますので、灯油のみで使用できる石油ストーブも用意しておくと良いでしょう。石油ストーブは、ヤカンのお湯を沸かしたり、一石二鳥で役立ちます。
逆に、暑い夏場では熱中症の心配も・・・部屋や人を冷却することも大切です。
どこでも使える電池式のコードレス扇風機が便利ですので用意しておきましょう。
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・電動ポンプ式の水道 (地下水を電動ポンプでくみ上げたり2階にトイレのある所は使用できなくなります。) |
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水道に被害が出なかった地域でも、電動ポンプなどのモーターで地下水をくみ上げている家ではモーターが動かなくなりますので水が出なくなります。
ご自宅が電動ポンプによる水道であるか、事前に確認しておきましょう。
また、「蛇口から水が出るから大丈夫。」と思っても安心はできません。
電気スイッチで水を流すタイプのトイレ(特に2階に設置されたトイレは電動ポンプが使用されていることが多い。)は水が流せなくなる為、使えなくなります。
2階にキッチンがある場合も同様ですので、水を備蓄しておいたほうが良いでしょう。
トイレが流せなくなった場合は、バケツなどに水を用意しておいて、流したい時にタンクに直接バケツから水を入れて使用できることがあります。
タンクの蓋を外して水を補充できるタイプかを確認してみてください。
※風呂桶に水を溜めておくと、災害時に約に立つ場合があります。 |
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・携帯電話の充電 (電池式のもの以外は使用不可) |
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携帯電話の充電も、停電時にはできなくなります。
最近では電池を入れて携帯電話を
充電できる便利グッズが売っていますので、今のうちに手に入れておきましょう。
特にスマートフォンは電池の消耗が激しいので、従来の携帯電話の充電器では電力が足らず「アダプターをつけても充電できなかった」ということも。
充電チェックを忘れずに!
携帯メーカーや機種によって商品タイプが異なる場合もありますので注意して下さい。
ダイナモ式(手でレバーをグルグル回転させて発電するタイプ)や、ソーラーで充電
できるタイプ、ラジオやライトと合体している万能タイプもあります。
【ガラケーの充電器や予備バッテリーはスマホに不向き!】
スマートフォンに機種変更して、ガラケー(従来の携帯電話)の充電器や予備バッテリーにアダプターをスマートフォン接続して使う方法はお勧めできません。
ガラケーの充電器の出力は約700mA〜800mAが主流で、1200mA〜1500mA以上を必要とするスマートフォンには充電能力が低くてほとんど充電できないからです。(充電される電力より、スマホの消費電力のほうが多いのです。)
「充電状態になっているのに・・・電池のパーセントが下がってる。なぜ?」という状態は、充電機やバッテリーの電力を供給する能力が足りていないということです。
「昔の予備バッテリーがあるし、アデプターでスマホに接続できるから・・・」と安心していると、イザという時に使えず混乱の原因になります。
特にiPhoneは1500mA〜2000mA以上が必要ですので、充電器などのアンペアを確認しておきましょう。
スマートフォンにはスマートフォン専用のモバイルバッテリーを用意し、充電しておくことで災害時にも活用できます。
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